さよならだけが 人生ならば
昨日はLiBを3月で卒業する人たちの卒業式だった。来週からみんながオフィスにいないなんてまだ信じられない。
「寂しいな~」
なんて言ってる場合はないけど、やっぱい寂しいなぁ。
さて、この季節にしばしば目にするのが、井伏鱒二が訳したことでも有名なこの漢詩。
『勧 酒』
コノサカヅキヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミツガシテオクレ
ハナニアラシノタトヘモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ人生ダ
本当にしみじみ来る…。これを読むだけでも涙があふれてくるんだけど、今日はもう一つ、「サヨナラだけが人生だ」という井伏さんの言葉を受けて寺山修司が作った詩をご紹介。
こっちの詩も、すごく正直で人間くさくて、大好きです。
『幸福が遠すぎたら』 (寺山修司)
さよならだけが 人生ならば
また来る春は 何だろう
はるかなはるかな 地の果てに
咲いている 野の百合 何だろう
さよならだけが 人生ならば
めぐり会う日は 何だろう
やさしいやさしい 夕焼と
ふたりの愛は 何だろう
さよならだけが 人生ならば
建てた我が家 なんだろう
さみしいさみしい 平原に
ともす灯りは 何だろう
さよならだけが 人生ならば
人生なんか いりません
今回は全然ググッと考えてないけど、まあこんな日もありますね(笑)