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「PDCAを高速で回す」って何やねん!?…と思った話

 

ベンチャーに興味を持ち始めてからちょくちょく耳にするようになったPDCAを高速で回す」という言葉。
これまであまり実感が湧かなかったけど、LiBに入って2週間が経ち、「高速で回す」という言葉の一つの側面が見えてきた気がする。
 
言わずもがなだけど、PDCAとは「Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)」のことだ。
もう少しわかりやすく言うと、以下のようなイメージだろうか?
 
P=これをやってみよう
D=やってみた!
C=どうだった?
A=次は何をすべき?
 

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これを「高速で回す」とは、簡単に言うと、
 
「試しにやってみて、改善してまた試しにやってみる」
 
というサイクルの「回数」を多くするということではないだろうか?
とにかく「回数」で勝負するのだ。
 
(僕のような)わりと真面目な人の場合、「仕事ではPDCAが大事」と言われると、
 
「よし!じゃあ週のはじめにその週の目標を考えて(Plan)、平日に実行し(Do)、週末に反省点(Check)と改善策(Action)を考えよう!」
 
という感じで考えがちだ。
 
こうすると、PDCAの「サイクル」は一週間に1度回ることになる。
もちろんこうやって週ごとの反省をするのも大切なんだけど、これだとあまり「高速」な感じはしない…。
 
 
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では、1日を午前・午後・夕方の3つに分けてみるとどうだろう?
 
朝、午前中にトライすることを何か一つ決めて、午前中はひたすらそれを繰り返す。これがPとDだ。
お昼ごはんを食べながら、午前中のトライが奏功したかを考えて、改善点を探してみる。これでCとAも完了。
すると、午後はまた違うトライができることになる。夕方も然りだ。
 
この方法なら、1日に3回「サイクル」を回すことができる。
1つのサイクルが終わるごとに、1つの「果実」(気づき、成長)を得ることができるのだ。
 
もちろん、PDCAの「質」の観点からは、1週間に1度じっくりと時間をとって反省をしたりするほうがよいのかもしれない。
ただ、「PDCAを高速で回す」という言葉は、そのような「質」より「回数」を意識した方が結果として成長スピードが早いという仮説のことを言っているように思う。
 
実際、真面目な人が1週間に1度じっくり反省の時間を設けている間に、ある人は1日3回×5日間(平日)=15回のサイクルを回しているのだ。
こう聞くと、たしかに後者の方が勝率が高いかも…と思えてくる。
 
 
※          ※          ※
 
 
上長からLiBでの2週目のフィードバックをもらい、PDCAという言葉について以上のようなことを考えた。
 
吉田松陰西郷隆盛にも大きな影響を与えた陽明学には、知行合一という有名な言葉がある。「知ること」と「行うこと」は一つであり、分離不可能であるという考え方だ。
 
PDCAという用語の意味を把握しているだけでは意味がない。それを実行してしみじみと何かを感じ取った時にはじめて、本当に「知る」ことができるのだろうと思った。
 
今回は超短期的なPDCAについて考えてみたけど、中長期的な観点からのPDCAとはどんなものだろう?
こちらはまだ未経験なので、これから探っていきたい!