「プロ集団」にあって 「いい感じのサークル」にないもの(事例付き)
- まず考えられるのは、は「その場でミスを指摘する」という振る舞いだ。 Aが最低限の当事者意識を持ち、定例ミーティングの話し合いを自分事として捉えていれば、ミスをスルーするということはできないはずだ。
こういう当事者意識を持ったメンバーが集まれば、「いい感じのサークル」にはなれるように思う。 - Aがもう少し成熟した「空気が読める」人材であれば、「その場の状況を総合的に勘案する」という発想が生まれる。
その指摘は、本当に今、この場でしなければならないものだろうか?会議が10分長引い10分×20人=200分に相当するコストが発生するよりも、後から個別に担当者に問い合わせをした方がよいのではないか?
こんなことが考えられれば、Aは、その場で指摘をすることのメリット・デメリットを比較した上で行動するだろう。この発想があれば、その組織が「いい感じのサークル」になれる可能性は高まる。
- 以上に対して、Aがプロ集団の一員なら、Aはその状況におけるベストの行動は何かを、組織の最終目標から逆算して考えることになる。
その場でミスを指摘する、後から担当者に個別にメールを送る、会議を10分間延長することを提案するなど、行動の選択肢はいくらでも考えられる。また、その選択の決定にあたり考慮すべき要素も、そのミスの緊急度・重要度、組織にとっての定例会の位置づけ、チームメンバーの温度感…など、無数にある。
だから、Aがとるべき行動について、一義的な正解はない。ただ一つはっきりと言えることは、Aに「なぜその行動をとったのか?」と問えば、その理由(Aなりの仮説)を答えることができるということだ。
1.のレベルでは、Aには自分だけが見えている。だからAは、自分の問題意識に沿って行動する。
2.のレベルでは、Aには組織全体が見えている。だからAは、組織全体の空気感を感じ取って行動する。
3.のレベルでは、Aは組織の最終目標だけを見つめている。だからAは、そこから逆算をして行動する。
さよなら因果関係、こんにちは因縁
ぼくの「志」はただの名誉欲だったのか?・・・欲望を「善用」する!
自分の「素養」を見抜く3ステップ―「僕」を99%晒しちゃいました…!
今回は勇気を出して、自分自身を晒け出したいと思います(笑)
ある方と年末にじっくりお話をさせていただいて、こんなことをお聞きしました。
キャリアを考えるとき、その人の持っているものは2段階に整理できる。(1段目の上に2段目が乗っかっている。)1段目は素養。これは、その人の性格、人間性、人格。素養はプラスとマイナスが表裏一体になっている。2段目は経験。これは、その人が実際に何をしてきたか。職務履歴書に書くようなもの。
当然といえば当然のことですが、「たしかに!」と思いました。
プラスの側面 |
マイナスの側面 |
|
|
|
|
|
|
|
|
プラスの側面 |
マイナスの側面 |
人と話して楽しませるのが得意 |
|
|
人の気持ちに鈍感である、思わぬ言動で人を傷つける |
物事を論理的に考えられる |
|
|
飽き性ですぐに投げ出してしまう |
プラスの側面 |
マイナスの側面 |
人と話して楽しませるのが得意 |
交友関係が浅く広い、そこから深まらない |
周りの目を気にすることなく信念に基づいて行動できる |
人の気持ちに鈍感である、思わぬ言動で人を傷つける |
物事を論理的に考えられる |
自分の意見が正しいと信じ、他人の意見を初めから否定してしまう |
興味があることに何でもチャレンジできる |
飽き性ですぐに投げ出してしまう |
プラスの側面 |
マイナスの側面 |
慎重、よく考える、入念 |
優柔不断、即断即決できない、直観を信じない、迷う、リスクを取らない、安全志向 |
謙虚、素直、人のアドバイスを受け入れる柔軟な心 |
自信が足りない、悲観的、マイナス思考、アピールが苦手 |
常識・良識がある |
トガリがない、大胆な発想・行動がない、小さくまとまった人生 |
真面目、誠実 |
考え方が硬直的、言動に面白みがない、遊び心がない |
傾聴する力(人の話を聞いて引き出す)、共感する力 |
受け身、面白いことや気の利いたことが言えない、雑談に苦手意識がある、場を盛り上げられない |
時間とお金を大切にする |
自己中心的、自分の損得勘定だけを考える、打算的、「楽しみ方」を知らない |
どんなことである程度上手にできる |
器用貧乏、軸がない、熱狂できるものがない |
繊細、人の心の動きに敏感 |
人の目を気にする、ビビり過ぎる、怒られることを恐れる |
内省する力(自分の内面を観察、言語化できる) |
うじうじ考え過ぎてしまう |
文書を書く力、読む力がある |
非言語的なコミュニケーションや芸術への感度が低い |
プラスの素質・能力 |
不足している部分、成長の伸びしろ |
目標に向けて努力し、成功させられる |
自分自身の人生にとって価値のある「目標」に向けた努力が必要 |
社交的、コミュニケーション力がある、人当たりが良い |
「初対面の人との雑談、人を褒めること、人に自分から話しかけること、人の懐に入っていくこと、自分よりすごい人にアプローチすること」に苦手意識がある |
積極性、行動力がある |
同年代のスゴイ人たちと比べて圧倒的に行動力が足りていない。生きている世界が狭く、安全なところから踏み出せていない。「冒険力」が足りない。 |
段取り力、物事を企画・実行する力がある |
より大きな規模を経験する、「周りの人を喜ばせる」ことを常に考えて行動できる人を目指す |
難しいことをわかりやすく伝える力、再構成力、プレゼン力、表現力 |
方法論を言語化して再現性を持たせる、他の人にも方法論をシェアする |
文書を書く力、読む力がある |
非言語的なコミュニケーションや芸術への感度が低い→よりクリエイティブな分野に挑戦 |
読書による思想・宗教の知識と興味 |
これを仕事や実生活に活かす術を見つけられるとなお良い |
優しい心、弱い人の気持ちになって考えることができる |
困っている人や貧しい人に身銭を切って手を差し伸べていない。行動が伴っていない。 |
人と違う行き方を恐れない、面白く感じる |
まだ小さい枠に収まっている→より大胆に発想する |
マッサージが得意 |
これを活かして人脈を広げられないか?(無償なら資格は不要) |
日記を毎日つけている(5年目に突入) |
この調子でいこう! |
魅力的な人物に共通する「大きな心」と「小さな心」とは?
「こころ」(金子みすゞ)おかあさまはおとなで大きいけれど、おかあさまのおこころはちいさい。だって、おかあさまはいいました、ちいさいわたしでいっぱいだって。わたしは子どもでちいさいけれど、ちいさいわたしのこころは大きい。だって、大きいおかあさまで、まだいっぱいにならないで、いろんなことをおもうから。