悩みを突破するために、価値観を「ことば化」する
最近、自分が「こうなりたい」と思う姿と現実の姿が一致していないことに悩んでいる人の真剣な話を聞く機会が何度かあった。僕も学生の頃からずっとそんな問題に悩んできたので、気持ちが痛いほどわかった。
僕は、そんな悩みを突破するために、まず自分の理想像、すなわち価値観を「ことば化」する作業をしてみるといいんじゃないかなと思っている。
ここで言う「価値観」とは、
「どんな人生を生きたいか/どう死にたいか」という問いに対する答えであり、
自分にとって不可欠かつ最も根源的な欲望であり、
人生における選択の基準である
といえる。
「将来◯◯をしたいなー、◯◯になりたいなー」という思いに対して、「それはなぜ?」という問いを繰り返した時に、それ以上遡ることができない「答え」が、価値観にあたる。
※ ※ ※
そして、「ことば化」とは文字通り、フワフワとした考えを具体的な「ことば」に落とし込む作業だ。
ここでのポイントは2つある。
一つは、「それはなぜ?」という問に対して、「だってそう思っちゃうんだから仕方ないじゃん!!」と開き直れるくらいの「根源的な」欲望を探すことだ。
例えば、「食糧問題に取り組む国際機関の職員になりたい」という思いがある時、「それはなぜ?」と聞かれたら、人によって色々答えはありそうだ。
こんな場合には、もう何回か「なぜ?」を繰り返していってはじめて、自分の価値観にたどり着くことができる。
もう一つは、自分の根源的な欲望を、過不足無く「ことば」に落とし込むことだ。
ある一つの目標だけで人生100%満足という人は少なく、仕事、趣味、友だち、家族、お金、ライフスタイルにまつわることなど、欲望はいくつかあるのが普通だろうと思う。
「その価値観が満たされれば、自分は100%満足して死ねるか」を考えてみて、自分の持っている価値観を全て「ことば化」するよう努める必要がある。
他方で、人生の満足にとって不可欠な欲望以外は価値観になりえない。
僕たちはみな、素晴らしい才能があって、社会から賞賛されて、愛する家族や友人がいて、お金もたくさんあって…という人生に憧れる。
ただその中でも、「自分の人生にとって不可欠な欲望はどれか」という観点から、余分な欲望を削ぎ落としていく必要がある。
最後に残った「何か」が、真の価値観ということになる。
※ ※ ※
前のブログでも書いたとおり、以上のような作業で僕がたどり着いた価値観は、
①大きな事をすること(あるべき未来に対して大きく貢献すること)
②オリジナリティ溢れる、自分だけの人生を歩むこと
③心がやさしい人でいること
④家族を大切にすること
という4つだった。
今の僕が、本当の意味での自分の価値観を見つけられているのかはわからない。でも重要なことは、常に自分の価値観を「ことば化」する努力をし続けることだ。
次は、価値観の見つけ方や、価値観を「ことば化」することの具体的なメリットについて書いてみたいと思う。
一流の営業パーソンは、美容室でどんな話をしているのか?
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(課題感)・現在、美容室の集客は「ホット・ペッパー」に依存するところが大きく、ホット・ペッパーに掲載してもらえないと集客がほとんど不可能となるような状況である→美容室の立場がどんどん弱くなり、このような状況による弊害も大きい・飲食店の場合、「食べログ」のユーザーは、お店の雰囲気・その時の食事のシーン(目的)・価格帯・料理の好み…など、様々な軸でお店を探すが、他方で、美容室はにそのように多くの判断軸があるわけではない→美容室は低価格競争に走らざるをえず、苦しい状況に陥っている
【営業1ヶ月目】8月の反省&9月のテーマ(なりきろう!工夫しよう!磨き込もう!)
自信を持って走れる戦略なきまま、首をかしげながら走り続けてしまった。立ち止まる勇気が持てなかった。
①なりきろう!②工夫しよう!③磨き込もう !
新人が身につけるべき「◯◯力」〜なぜ弁護士出身の僕が営業をやるのか?〜
弁護士だけで300人以上を擁する大手法律事務所で新人弁護士として働いた後、設立2年半のベンチャー企業に入り、新人営業パーソンとして働いている…そんな僕が感じた新人に求められる力の一つが、「意味づけ力」だ。
「意味づけ力」とは、目の前の仕事に自分なりの「意味」を付与する能力のことだ。
・なぜ、意欲あふれる新卒社員として有名企業に入った自分が、コピー取りや資料整理ばかりやらなくてはいけないのか?
・なぜ、一生懸命勉強して大手法律事務所に入った自分が、判例検索や書面の形式チェックに一日を費やさなければいけないのか?
・なぜ、経営者になることを目指してベンチャー企業に入った自分が、営業(外回り)から始めなくてはいけないのか?
「新人だから」という理由で任されがちな仕事は多い。
しかし、上司・先輩が「新人だから」という理由で何となく決まった仕事を与えている世界には、学びも成長もないと思う。
仕事をする自分が、能動的に意味を付与しなければならない。
「まず誰でも下積みから始まるのだから、与えられた仕事に一生懸命取り組もう!」という姿勢も悪くはないが、それはある種の思考停止だ。
与えられた仕事を盲目的にこなし続ける人と、そこに「意味」を付与して目的意識を持って仕事を遂行する人とでは、成長スピードに天地の開きができる気がする。
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そして、 仕事に付与すべき「意味」は、自分の「価値観」から逆算されるべきものだ。(「価値観」についてはコチラ)
人生の最終目標から遡って、新人である自分に割り当てられた仕事がどんな意味を持つのかを考える必要がある。
自分で考えてもわからなければ、先輩にでも上司にでも聞いてみるといい。
「新人はそういうものだよ」という答えではなく、その仕事が持つ意味を真剣に説明してくれる人は信頼してよいと思う。
ただし、最終的な「意味付け」は自分自身で行わなければ意味がない。
なぜなら、付与される「意味」はその人の価値観(人生の最終目標)によって異なり、自分と上司とでは価値観が異なるからだ。
考えぬいた結果その仕事の意味が腹落ちしないようであれば、そもそもその環境に身を置くべきかをよく考えたほうがいい。
「新人時代の仕事の意味は数年後にわかる」という考え方もあるだろうが、勝率を上げるのにベストな思考方法とはいえないと思う。
反対に、自分の価値観に照らして少しでも積極的な意味を付与できるのであれば、どんな雑用であっても全力で取り組むべきだ。
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翻って、経営者になることを目指してLiBに入った僕が、新規開拓の営業をやることにどんな意味があるのだろう?
今のところ、「経営者」と「営業職」をつなげるキーワードは、意思実現力だと考えている。
営業は、他者に影響を与え、自らの意思を実現する力を鍛える絶好の舞台だ。
そしてそれは、間違いなく経営者に不可欠な能力でもある。
このあたりのことは、別の機会にじっくり書いてみたいと思います!
弁護士の道を捨て、ベンチャーに入った本当の理由(後編)
①社長の哲学と人格ベンチャー企業にとって、社長の人格は組織の人格であり、社長の哲学は組織の哲学になると思っている。僕は松本さんの哲学に惚れたし、人格を信じた。人生観において、自分と重なり合う部分がとても大きいと感じた。そんな人の下で働きたいと思った。②事業テーマ現在のLiBが取り組んでいる「女性」にフォーカスした事業テーマに、ぐっと心惹かれた。社会の視点では、高齢者と若者の人口ギャップが大きくなり続けている現在の日本で、女性が活躍することの意義は大きい。個人の視点では、意欲ある女性がその人に合った働き方を手にすることで、より充実した人生を切り拓けると思う。このテーマに挑戦し、自分たちの手で「未来の当たり前」を作ることができたらどんなに素晴らしいだろうとワクワクした。③成長性と実行力松本さんとの会話を通して、僕の4つの価値観(前編参照)を実現させるための一番の方法は、自ら経営者になることだと認識するようになった。そのためには、「(まだ大きくないけれど)これから急激に伸びる組織」に入り、その急成長を体感するのが最も近道なのではないかという仮説を立てた。LiBには成長性を感じたし、何より理想を現実に変える実行力が備わっていると思った。④学びの多さ経営には、ロマンとソロバンが必要らしい。これまでの様々な経験を通して、僕の「ロマン」はある程度熟してきていた。他方で、「ソロバン」については知識も経験も全く無い。LiBの経営陣の経歴と人間性を知れば知るほど、ここでソロバンもみっちり鍛えることができると思えた。ここでなら多くを学び、再現性につながる「正しい努力」ができるができるのではないかと思った。